フィリピンを拠点とするデジタルエンターテインメント企業、DigiPlus Interactive Corp.(デジプラス・インタラクティブ・コープ)は、2025年の「フォーチュン東南アジア500」リストで259ランクの大幅なジャンプを果たし、第223位にランクインしました。これで同社は2年連続で同ランキングに名を連ねたことになります。このリストは、売上高に基づいて東南アジア地域の主要企業を評価するもので、DigiPlusの順位上昇は、2024年に記録した売上高PHP752億(約13億米ドル)、および純利益PHP126億(約2,270万米ドル)という、それぞれ176%および207%の急成長を反映しています。
主力ブランドである「BingoPlus(ビンゴプラス)」「ArenaPlus(アリーナプラス)」「GameZone(ゲームゾーン)」への需要が、今年も国内での業績を力強く後押ししました。
DigiPlusの会長であるエウセビオ・タンコ氏は声明で次のように述べました。「フォーチュンのリストに選ばれたことは、私たちが獲得してきた信頼と、社会にもたらしているインパクトの証です。世界レベルのゲームプラットフォームを構築するだけでなく、自己排除ツールの先駆者として、より安全で活気あるデジタルエンターテインメント産業を築いています。」
昨年、DigiPlusは税金および規制関連費として337億フィリピン・ペソ(約5億9,600万米ドル)を納付しました。これらの資金は、公衆衛生、教育、インフラ整備などの公共プログラムを支えるために使用されました。同社のアプリでは、ユーザーが入金上限やプレイ時間の制限を設定できるようになっており、このモデルは規制当局からも業界全体の保護措置強化の模範として評価されています。
また、DigiPlusは「BingoPlus Foundation(ビンゴプラス財団)」を通じて、今年は技術教育、医療、地域レジリエンス向上プロジェクトに1億5,000万ペソ(約2,700万米ドル)を拠出する予定です。
5月には、シンガポールに地域本部「DigiPlus Global Pte Ltd」を設立し、同国を「戦略的パートナーシップ、グローバル人材の採用、企業支援の中核拠点」と位置づけました。現時点でこのオフィスにはゲーミング業務は存在しないものの、同社は国境を越えた事業展開の中心地として大きな可能性があると述べています。
また、ブラジルにおいては、現地子会社が2025年1月に連邦ゲーミングライセンスを取得しており、今年第4四半期にはArenaPlus(アリーナプラス)のローンチを予定しています。スタートアップ費用として6億6,000万ペソ(約1,170万米ドル)を計上しています。
登録ユーザー数が4,000万人を超える中、DigiPlusは今後の優先事項として、新市場への参入、技術投資の拡大、そしてさらなるプレイヤー保護機能の展開を挙げています。
「ギャンブル依存は現実に存在します。しかし、それを防ぐ力もまた現実です。技術、教育、そして地域社会の力が鍵です」と、BingoPlus Foundationのエグゼクティブディレクター、アンジェラ・カミンス=ウィーネケ氏は述べました。「遊ぶ中で守ることができ、勝つ中で人を助けることができ、成長の中で善を広げていけるのです。共に。」
業界アナリストたちは、新たな市場における規制遵守の継続が、DigiPlusグループの成長軌道を維持する上で極めて重要であると指摘しています。