KSA(オランダ賭博規制当局)がヘルモンドに対し、違法な賭博機器設置で2万ユーロの罰金を科す

Anchal Verma
執筆者 Anchal Verma

オランダ賭博規制当局(Kansspelautoriteit、通称KSA)は、ヘルモンドの飲食店で違法なギャンブル機器が2台発見されたことを受け、同店に対して罰金を科しました。各機器はいずれも賭博法に違反しており、合計で最大20,000ユーロの罰金が科される可能性があります。

違法な賭博機器を押収

2024年11月、KSAの検査官がヘルモンドの店舗で2台のギャンブル機器を発見し押収しました。これらの機器には、インターネット接続を通じてスポーツイベントへの賭けを可能にする無許可のソフトウェアが搭載されていました。オランダの法律では、このようなシステムは厳しく禁止されています。

KSAは、これらの機器が必要なライセンスを取得せず、複数の国内ギャンブル規則に違反していることを確認しました。その結果、運営者は違反1件につき1万ユーロ、合計で最大2万ユーロの罰金を科される可能性があります。

プレイヤーおよび公共の安全へのリスク

KSAは、違法な機器が深刻なリスクをもたらすと声明を発表しました。これらは規制対象外のため、責任あるギャンブル支援、公正なプレイ管理、年齢確認といったプレイヤー保護措置が一切提供されていません。そのため、特に未成年者やギャンブル依存症のリスクが高い脆弱なプレイヤーに対して危険を及ぼします。

さらに、これらのシステムはオランダ経済に税金を一切納めておらず、違法運営にとって魅力的な存在となっています。規制当局は、このような機器が追跡不可能な性質からマネーロンダリングに結びつくことが多いと警告しています。

ギャンブル広告の取り締まり強化

この最新の取り締まりは、KSA(オランダ賭博規制当局)が無許可ギャンブルや広告違反に対して行う包括的な取締強化の一環です。同当局は国内のギャンブル法の完全遵守を確保するため、監視活動を強化しています。

2025年7月1日より、KSAはギャンブルに関連するスポーツスポンサーシップを全面的に禁止します。これには、選手、チーム、ユニフォーム、その他の賭博企業に関連した宣伝コンテンツが含まれます。

先月の取り締まり事例

今月初めには別件として、KSAはギャンブル運営会社Betcaに対し、人気ゲーム「Tiny Tower」内のモバイルゲーム広告の削除を命じました。

この広告はCircus.nlの認可運営者であるBetcaに関連していました。KSAによれば、この広告は子どもや若年層が利用するデジタル空間でのギャンブルプロモーションを禁止する規則に違反していました。

「Tiny Tower」は未成年者を含む幅広いユーザー層を持つカジュアルモバイルゲームです。オランダ法は、こうした環境でのギャンブル広告を明確に禁止しています。Circus.nlの広告掲載は規制当局にとって即座に問題視され、KSAの指摘を受けてBetcaは直ちに広告を削除しました。

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