日本初のカジノを含む統合型リゾート(IR)の建設が正式に始まりました。日本時間の木曜日、大阪湾に浮かぶ人工島「夢洲(ゆめしま)」で起工式が行われたと、ジャパンタイムズが報じています。
複数の国内メディアによると、起工式にはMGMリゾーツ・インターナショナル、日本のオリックス株式会社、地元自治体の関係者が出席。伝統的な鏡開きの儀式も行われ、この長らく待たれていたプロジェクトの正式なスタートを象徴しました。
MGMとオリックスが共同で主導するこのプロジェクトは、運営会社「大阪IR株式会社」を通じて進められ、総事業費は約1兆2700億円(約78億ユーロ)。開業は2030年を予定しています。
このリゾートは、2025年4月から10月まで夢洲で開催される国際博覧会「大阪・関西万博」の会場に隣接して建設されています。万博の主催者や経済団体からは、建設作業がイベント期間中に及ぼす影響、特に騒音や景観の妨げになることについて懸念の声が上がっていました。
これを受けて、大阪府とリゾート運営会社は、対策を講じています。来場者数の多いと予想される日は工事規模を縮小し、重機の使用は万博終了後の2025年10月以降に延期するなどの措置が取られています。
リゾートの広大な敷地には、2,500室のホテル、3,500席の劇場、スパやウェルネスセンター、さまざまな飲食店、商業施設、エンターテイメント施設が含まれます。計画には、約37万平方フィートの会議スペースと33万平方フィートの展示スペースも含まれており、レジャーとビジネスの両方の観光市場をターゲットにしています。日本の法律では、カジノフロアはIRの総屋内スペースのわずか3%に制限されています。
この制限にもかかわらず、アナリストは、このリゾートが地域のギャンブル業界の重要なプレーヤーとなり、マカオやシンガポールなどの目的地と競り合うだろうと予測しています。
この地域のインフラ整備は、開発と訪問者の交通に対応するためすでに始まっています。地区にサービスを提供する地下鉄駅は今年初めに開業し、近鉄奈良線からの新しい高架鉄道の延伸が進行中です。この延伸は、MGM大阪リゾートの2030年の開業前に開通予定で、都市と周辺地域への接続性が向上します。
地元メディアの報道によると、日本の当局はユメシマのリゾートを補完するために、第二段階の開発計画をすでに進めているとされています。2025年後半には、開発者を選定するための提案依頼(RFP)プロセスが行われ、これには「ゲートウェイゾーン」と「グローバルエンターテイメントゾーン」が含まれる予定です。
MGM大阪プロジェクトは、2018年に日本でカジノが合法化されて以来、唯一の統合型リゾート(IR)ライセンスを取得したプロジェクトです。パナソニックや西日本鉄道などの日本企業が参加するコンソーシアムの支援を受け、MGM大阪は観光業の再活性化と地域経済の促進を目指す日本の広範な戦略の一環として重要な役割を果たすと見なされています。