韓国の東韓(ドンハン)宝くじ、745年に一度のイベントで36人が当選

執筆者 Ansh Pandey
翻訳者 : Mizuki Ishida

韓国の宝くじで驚くべき結果が発表されました。この結果は、745年に一度しか起こらないと予想されており、話題を呼んでいます。

2025年3月9日、第1162回の東韓(ドンハン)宝くじの抽選で、当選番号が発表されました。番号は20、21、22、25、28、29、そしてボーナス番号は6で、すべての主要な番号が20代の数字という非常に珍しいパターンでした。この結果はあまりにも珍しく、激しい議論を引き起こしました。

韓国の6/45宝くじでは、1から45の数字の中から6つを選ぶ仕組みで、8,145,060通りの組み合わせが可能です。そのうち、20代の数字だけで構成されている組み合わせはわずか210通りです。このような結果は、38,786回に1回起こるべきものとされています。宝くじは毎週1回抽選されるため、このような結果が自然に出るには約745年かかる計算になります。

勝者が続出、議論が白熱

驚異的な確率にもかかわらず、36人が全ての番号を一致させました。各勝者は823,931,021ウォン(約50万5000ユーロ)を手にします。そのうち、23人は手動で番号を選び、11人は自動選択を使用、2人は両方を組み合わせて選んだと報告されています。

この予想外の結果はオンラインで激しい議論を呼び、抽選が公正だったかどうかが疑問視されています。しかし、東韓宝くじを監督する経済財政省は、詐欺の可能性を否定しています。

同省は、抽選がテレビで生放送され、宝くじ機器やボールは各抽選前に厳格な検査を受けていると説明しています。さらに、昨年11月には、100人のランダムに選ばれた観察者を招待して、通常の5倍の人数で生放送を行ったと発表しました。

同じゲーム、再び疑惑

韓国の宝くじ業界は近年、著しい成長を遂げていますが、これが初めての疑念を引き起こすケースではありません。2024年7月、東韓宝くじでは、1回の抽選で63人がジャックポットを当てるという前例のない事態が発生し、公開されるや否や激しい批判を浴びました。異常に多くの当選者が出たことで、システムに不正があるのではないかとの疑念が広まりました。

これを受けて、経済財政省は宝くじの公正性を確保するための全面的な調査を開始しました。ソウル大学の統計学研究所などの専門家が、操作の可能性を分析しました。その結果、複数当選者が出るシナリオは非常に異例ではあるものの、統計的には起こり得ることが確認されました。

公信力を回復するため、宝くじ委員会はメディア代表者や独立した観察者を交えたライブ抽選を実施するなど、透明性を高める措置を講じました。

詐欺の証拠は見つかっていませんが、多くの専門家や宝くじプレイヤーは、より強力な監視と改革を求め続けています。それでも、この745年に一度のイベントは、韓国の宝くじ史にその名を刻みました。

SiGMAアジアが2025年6月1日から4日まで開催されます。2万人の参加者、3,800のオペレーター、350人以上のスピーカーが集まるこのイベントは、業界最大のビジネスの場です。マニラでの魔法のような瞬間をお見逃しなく!