Sportradar（スポートレーダー）、2025年FIFAクラブワールドカップのベッティングデータ権を獲得
Sportradar Group AGは、ストリーミングプラットフォームのDAZNと提携し、2025年のFIFAクラブワールドカップの全試合から「超低遅延ベッティングデータ」を独占配信します。大会は6月14日に米国で開幕し、7月13日に終了します。
Sportradarの権利・戦略プロジェクト担当上級副社長（EVP）モーリッツ・グロックラー氏は、「DAZNとのパートナーシップにより、FIFAクラブワールドカップ2025を新たな高みへと引き上げ、世界的なリーチを拡大し、新たな観客を魅了し、世界中のファンとのエンゲージメントを深められることを非常に嬉しく思います。同時に、この名誉ある大会の公平性を守ることにも全力で取り組んでいます」と述べました。
この数年にわたる契約により、Sportradarは63試合すべてのライブオッズと試合データを800以上のオペレータークライアントと900以上のメディアに提供し、年間15万試合以上をカバーするサッカーデータポートフォリオをさらに拡大します。
拡大するマーケットとファン向けツール
同社の発表によると、FIFAの詳細なトラッキングデータへのアクセスにより、1試合あたり最大190の試合前ベッティング市場と200のインプレイベッティング市場を提供できるほか、試合開始後もベッターの関心を引き続けるインタラクティブなライブマッチトラッカーも導入されます。
今大会は初めて32チームが参加し、4チームずつ8つのグループに分かれてリーグ戦を行い、その後トーナメントのノックアウト方式で進行します。試合は米国の12都市で開催され、決勝はニューヨークのメットライフスタジアムで行われます。
公正性の保護と市場の反応
同社によると、すべての賭け行為はSportradarのAI駆動による「ユニバーサル・フラウド・ディテクション・システム（UFDS）」で監視されており、リアルタイムで世界中の賭けパターンを分析し、不正の疑いがあればFIFAの調査担当者に通知されます。このサービスは両組織間の長期的な公正性保持契約の一部です。
一方、この提携発表はSportradarの株価にも好影響を与え、報道によれば金曜日には株価が約4％上昇して25ドル台を超え、今年初めからの45％の上昇を続けています。アナリストたちは引き続き買い推奨を維持し、目標株価の中央値を28.40ドルとしています。
戦略的背景
SportradarはすでにMLB、NBA、NHLなど主要リーグにデータを提供しています。先月にはブラジルサッカー連盟（CBF）との提携も発表しており、国内サッカーの公正性保護の取り組みを強化しています。この更新契約により、2025年シーズンからブラジルの男女リーグ合計8,200試合以上がSportradarのUFDSによって監視されます。
今年初めには、同社は2027年までに年間18億ドルの収益を目標とする財務見通しを発表し、市場拡大を通じてこの目標達成を見込んでいると述べました。
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