Watch: マルタの駐ブラジル大使、BiS SiGMAアメリカ2025で「iGamingは双方向の道」と発言

Rami Gabriel
執筆者 Rami Gabriel

サンパウロ、2025年4月 — マルタの駐ブラジル大使であり、SiGMAグループのサミットでもおなじみのジョン・アクイリナ大使(H.E. Ambassador John Aquilina)は、BiS SiGMAアメリカ2025での講演で、明確かつ目的意識のあるメッセージを発信しました。それは、「マルタとブラジルの関係が深まりつつあり、その中心にはiGaming(オンラインゲーミング)産業がある」というものでした。

サンパウロの商業中心地から、アクイリナ大使はSiGMA TVのインタビューにて、マルタがいかにしてブラジルの新たに規制された市場を法的ガイダンス、商業的な洞察、そして協力的な交流を通じて支援できるかを強調しました。マルタは、25年以上にわたるiGaming分野での規制経験を持つ地中海の小国として、そのノウハウを提供する立場にあるのです。

「ブラジルはiGamingを合法化しましたが、本当の仕事は“規制”にあります」とアクイリナ大使は述べました。「ここでこそ、マルタの経験が非常に価値を持ちます。我々は命令するためではなく、支援するために準備ができています。これは“パートナーシップ”なのです。」

大使のスピーチからの5つのポイント:

  • 急速に拡大する二国間関係: アクイリナ大使は、マルタとブラジル間の商業交流が急速に増加していると指摘し、「ブラジルからのマルタへの関心は指数関数的に高まっている」と述べました。これには、マルタの教育・観光分野におけるブラジル人の存在感の拡大も含まれます。
  • 透明な業界のための規制支援: iGaming監督において25年の経験を持つマルタは、ブラジルに対し、違法賭博を取り締まり、規制された責任ある産業を築くための実証済みのモデルを提供できます。「目的は合法化だけでなく、プレイヤーを保護し、公正性を確保する“透明性”なのです」と大使は強調しました。
  • iGamingは商業的連携の起点: ゲーム分野を超えて、大使は貿易・海運・航空などの分野におけるマルタの役割を強調し、ブラジル企業に対して伝統的なヨーロッパの貿易ルートにこだわらず、地中海におけるマルタの戦略的ポジションを探るよう促しました。
  • SiGMAのグローバルな役割拡大: アクイリナ氏は、世界的な展示会や慈善活動(SiGMA財団)を通じて有意義な商業外交を促進しているSiGMAグループを称賛。「これは単なるビジネスではなく“コミュニティ”です」と述べ、ブラジルを含む世界中の弱い立場の若者を支援するプロジェクトを紹介しました。
  • 責任ある成長が鍵: プレイヤー保護の重要性を強調し、アクイリナ氏は、ブラジルが技術的規制に加え、医療的・社会的支援も取り入れる必要があると主張。「賭け事は常に存在します。重要なのは、それが透明かつ合法であり、リスクのある人々への支援体制があることです」と述べました。

大使の言葉を借りれば、「我々は乗っ取るために来たのではない。一緒に働くために来たのです。」
ブラジルが規制の重要な転換点にある今、マルタとブラジルのパートナーシップは、建設的かつ商業的に賢明な協力モデルの象徴と言えます。

マルタとブラジルの対話は始まったばかりであり、iGamingはその重要な架け橋です。今後のグローバルiGaming規制の未来を探るためにも、6月1日〜4日にフィリピンで開催されるSiGMAアジアに注目してください。業界のキープレイヤーたちが集結し、業界を形作る重要な課題に取り組みます。