マカオのギャンブル産業はパンデミック前の栄光を取り戻しつつあり、2023年3月のゲーム総収入 (GGR) は2020年1月以来の高水準となった。
マカオのギャンブル産業に新風
マカオのカジノ産業は3月に目覚ましい復活を遂げ、総ゲーム収入 (GGR) はMOP 127億3800万 (15億8000万ドル) となり、2020年1月以降で最高のゲーム収入を記録した (賭博監督管理局のデータによる) 。この最新の数字は、2月からの前月比23%の改善であるだけでなく、2022年の同時期と比較しても247%の驚異的な増加を示している。
3月のゲーム関連の数字は、中国特別行政区 (SAR) にとって新型コロナウイルスのパンデミック (世界的大流行) が始まった2019年以降で最高の月間売上高を記録したことから、マカオがCOVID-19から立ち直る上で大きな節目となった。38カ月ぶりの高水準となったこの記録は、中国の厳格な 「ゼロコロナ」 戦略により、渡航制限や時おり実施されているロックダウン (都市封鎖) が3年間続いたマカオ経済が、ようやくパンデミック後の成長を見せ始めたことを示す待望の兆候だ。
マカオのカジノ業界にとって、2023年第一四半期の総ゲーム売上 (GGR) は約43億ドルに達し、前年同時期にハブのカジノ運営会社六社が獲得したGGRのほぼ倍に達し、非常に有望に見える。この目覚ましい成果は、本土人、香港人、台湾人訪問者に対する市の国境の再開、入国検査、強制隔離、観察期間の撤廃など、緩和されたパンデミック関連措置によるものである。
マカオのゲーム産業は観光客の流入で活況を呈しており、2月だけで160万人もの観光客を受け入れた。これは2020年1月以来の高水準であり、回復が進んでいることを強く示唆している。最近の旅行制限の緩和により、マカオと香港を結ぶフェリーやバスが約3年ぶりに再開されるなど、観光客の増加に貢献している。マカオ統計センサス局は3月のデータをまだ発表していないが、業界関係者はこの傾向が続くと楽観視している。
マカオのカジノ産業が回復する中、Morgan Stanleyのゲームアナリストは、マカオの6つのゲーム事業者の見通しを上方修正した。この投資銀行は、この地域は 「ゼロ・コビッド」 の終わり以来、予想を上回るビジネスマージンと訪問者数を経験していると指摘した。
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